そこに集う人たちが、盛り上げてくれる場を作りたい。
父が飲食店を営んでいたことが、店舗デザインに興味を持ったきっかけです。でも高校卒業後は学費を自分で賄う必要があったため、まずはホームセンターに就職、その後は父の店でも働きました。学費の目処が立ち、地元・大分から学校見学に東京へ。修学旅行以来でドキドキする中、この学校で説明を聞きました。使ってみたかったCADや、独学では到底調べきれなかった店舗計画、設備のことなど、興味あること全てを短期間で学べるとわかり、その場で「一年間ここで頑張ろう!」と決意したんです。実際に授業を受けてみて、最初は「こんなことまでやらなきゃならないの?」と思うくらい学ぶ範囲が広いことに驚きました。苦労しましたが、学んで「できること」が増えて、実務に近づいていく感覚があり、とても面白かった。ずっとずっと学びたくて、やっとそのスタートラインに立てたという喜びも相まって、知りたい欲求が止まりませんでした。受講修了後はスキルが身についた嬉しさで、「早く仕事がしたい!」と感じました。就職活動もすぐに始め、念願叶って今は店舗デザイナーに。空間だけでなく広告や販促物、ツールなどのグラフィックデザインも担う会社なので、興味あること全てに携われそうな、理想的な職場です。実際に入社直後、すぐ店舗デザインの案件を任されました。父が飲食店をやっていたからか、空間を考えるときも“そこに居る人”が気になります。施主さんはもちろん、働く人や集う人が、どんな空間だったらその場所を盛り上げてくれるのかな、と。その視点を大切にしつつ、トップデザイナーを目指します。店舗デザインといえば小野優虎。そこまで言われるようになりたいですね。
空間コンテンポラリーデザイン専攻へ