接客やサービスを大切にする前職での経験が活きています。
この学校に入学するまで、デザインとは無縁でした。大学では法律を専攻し、絵を描くことも苦手。当時の自分が今の状況を知ったらとても驚くと思います。転機となったのは、大学卒業後に就職したアパレル企業での経験でした。様々な仕事に取り組む中で、最もやりがいを感じていたのが売り場をつくること。レイアウト次第で売上や人の流れを変えられることが面白くて。もっと本格的に空間づくりをやりたいと思い、退職をして空間デザインを学ぶことにしました。
この学校での1年間は本当にあっという間で、技術や知識だけでなく、デザインに向き合う姿勢そのものを学びました。特に印象に残っているのが、無難な平面図を提出した際に先生から「もっとぶっ飛んで!」と言われたこと。どう“ぶっ飛ぶ”べきか分からず苦労しましたが、この経験は現在の仕事に大きく活きています。デザイン案で行き詰まった時、出来るかどうかは一旦置いて、一度“ぶっ飛んで”考えることでいいアイデアが生まれることがあります。
「いいものやホンモノをたくさん見なさい」という言葉も深く心に残っています。AIが発達しても“何が良いものか”を判断するのは人間の目。その審美眼を磨くことこそが、これからのデザイナーの強みになる。実務に就いた今、先生方からいただいた言葉の本当の意味を理解できるようになった気がします。
同期の友人たちの存在も大きいです。修了後も情報交換をしたり、悩みを共有したりと皆にとても助けられています。それぞれ会社は違っても、デザイン業界をともに歩む仲間のような心強い存在です。
現在は『KAMITOPEN一級建築士事務所』で空間デザイナーをしています。クライアントファーストで、デザイナーの考えを押し付けるのではなく、お客様の想いを叶えることを大切にしている会社です。前職で顧客志向を重んじる現場にいた自分は、デザイナーになってもそのマインドを大切にしたいと思っていました。業界・職業は変わりましたが、お客様のためにという軸のあるキャリアチェンジ。前職の経験も現在の仕事に活かすことでき、日々やりがいを感じています。



