テーマ:「クリエイティブ&キャリアデザイン」
&Co.代表
横石 崇 氏Takashi Yokoishi
- PROFILE
- 多摩美術大学卒。広告会社、人材会社を経て、2016年に&Co.(株式会社アンドコー)を設立。ブランド開発やコミュニケーション戦略、組織変革・社会変革を中心としたプロジェクトプロデューサー。毎年11月に開催している、アジア最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」では3万人の動員に成功。鎌倉のコレクティブオフィス「北条SANCI」支配人。渋谷区発の起業家育成機関「渋谷スタートアップ大学(SSU)」、集合本屋「渋谷◯◯書店」などをプロデュース。代官山ロータリークラブ会員。法政大学兼任講師。米国ビジネス誌「FAST COMPANY」をはじめ国内外でアワード受賞。著書に『自己紹介2.0』(KADOKAWA)、『これからの僕らの働き方』(早川書房)がある。東京デザインプレックス研究所プレックスプログラム登壇。

第1部:講義「クリエイティブ&キャリアデザイン」
講義1
2025年度最初のプレックスプログラムは、&Co.代表で、国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」オーガナイザーの横石崇さんにお越しいただきました。本日は横石さんの土俵である『クリエイティブ&キャリアデザイン』についてお話ししていただきます。「書く→話す→発見するという流れを通して、大切な気付きを得てくれたら嬉しいです。」

講義2
「美大に進学したけれど、自分には”創る才能”がないと気づいたことが出発点だった」と話す横石さん。しかし周りには素敵なものを作る人がたくさんいたことから、その人たちを応援したいという想いが湧き出てきたといいます。そこで、彼らが作品を発表できるイベント(展覧会や学園祭)を計画・運営したり、広告研究会を立ち上げるなど、作品を創る以外の活動をすることになります。

講義3
その後「渋谷を中心に働き方のフジロックを開きたい!」と考えた横石さんは、『Tokyo Work Design Week』を10年間に渡り開催。国内を代表する働き方の祭典として、3万人以上が参加しました。その他にも、鎌倉シェアアトリエ「北条SANCI」、「渋谷スタートアップ大学(SSU)」、「渋谷〇〇書店」など、現在も活動は広がっています。

第2部:ワークショップ「偏愛マップ」
ワークショップ1
後半は、学生たちに3枚のワーク用紙が配られました。 【①偏愛マップ】【②ライフチャート】【③好きを仕事に生きていく?】の3枚です。ここからは「書く→話す→発見する」という流れで、学生たちは自分自身や仕事に対する考え方を整理していきます。

ワークショップ2
【①偏愛マップ】自分の好きなことや、自分にとっての小さな幸福など、25個を目標にひたすら書き連ねます。書き終わったら、周りの人とシェア。「人と対話することよって、自分の好きが拡張したり変容することもあります。自分の好きを貫くだけでなく、好きを広げるためにも周りに影響されることも必要で、これはデザイナーにも生かせる考え方」と横石さん。

ワークショップ3
【②ライフチャート】人生の時間の流れ(年齢)を横軸、エネルギーの大小を縦軸にして、人生で起きた出来事とそれに付随するエネルギーカーブを書きます。「曲線を見ると良いことだけでなく谷(葛藤)があるから物語が生まれてくる。谷から山に向かった瞬間に何があったかを思い出してほしい。それを知っておくと自分の自信ときっかけになるので、仕事のターニングポイントも気づけるはずです。」

ワークショップ4
【③好きを仕事に生きていく?】縦軸に「好き・嫌い」、横軸に「得意・苦手」と分かれているマトリックス表に、自分が実施してきたことを書きます。このワークは好きを仕事にしていくキッカケになるだろうと横石さん。「好き×得意を実現するためにはどうするか?を徹底的に考えることと、好き×苦手は自分の工夫次第で変化できるということに気づけば、仕事の幅は広がると思います。」

総評
「デザインの力って何だろう?と考えたときに、明日を変える(作る)魔法だと私は考えています。今後テクノロジーが掛け算されることによって、より魔法使いのようにデザインを操れるようになっていくと思いますし、それを求める人が増えると思います。一緒にデザインを志す仲間として皆さんと一緒に明日を作っていきたいと思っています。」横石さん、本日はありがとうございました!
