PLEX PROGRAM REPORT

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「ブランディング&クリエイティブディレクション」

2018年8月25日(土)

WHITE PAPERS代表
ブランディング/クリエイティブディレクター

菅野 慶太 氏

Keita Kanno

<PROFILE>

空間プロデュース会社CUBE、ブランディング会社TRANSIT GENERAL OFFICEを経て独立。小規模〜大規模商業施設のプロデュースやコンセプトワーク、ブランディング、クリエイティブディレクション、インテリアやグラフィック、WEBなどのデザインワークや、プロモーション戦略、コミュニケーションデザインや販促企画など、多岐に渡り活動中。最近の実績として、六本木ヒルズ森美術館のミュージアムレストランとミュージアムカフェ、ブッチャーラボ併設のミートレストランなど。現在進行中案件として、大手町ツインタワービルのリニューアルPJT、外務省LONDONプロジェクト、大手チェーンスーパーの新業態開発など。株式会社ソルト・コンソーシアム社外取締役株式会社、アンド・ザ社外取締役

菅野 慶太 氏

第1部:講義「ブランディング&クリエイティブディレクション」

講義1

今回のプレックスプログラムはブランディング/クリエイティブディレクターの菅野慶太さんにお越しいただきました。今回で4回目のご登壇となります。菅野さんは専門店ブームの走りとなったフレンチフライ専門店「AND THE FRIET」をはじめ、話題のお店を数多く生み出してこられました。今回の講義では菅野さんのお仕事の事例を交えながら、ブランディングとクリエイティブディレクションについてお話しいただきます。目には見えないクリエイティブディレクションのノウハウ、参加した学生たちはそれらを学ぼうと講義を心待ちにしていた様子です。

講義2

さっそく、今までのお仕事をご紹介いただきます。冒頭でも紹介させていただいたフレンチフライ専門店「AND THE FRIET」、ドーナツ専門店「DUMBO」、都市型アウトドアパーク「WILD MAGIC」等々、これまでの事例について解説していただきました。そこでプロデュースとは何かという話題へ入ってゆきます。「企画から形にしていき、尚且つプロモーションやコミュニケーションまで一貫して行っていく」ことがプロデュース業と話されます。実例をもとに企画の際のエピソードをお話しいただく中、学生たちは真剣に聞き入っています。

講義3

次第に講義は菅野さん自身が「どのような視点で発想するのか」へと移ります。まず、挙げられたのが「クリエイティブとは化合物。」というキーワード。「ありふれた素材と素材を組み合わせる」ことで人にとって想起し易く、かつ新しいものが生まれるのだそうです。また、「様々なジャンルへ興味を持つことの大切さ」や「自由な思考」、「自分の声を聞く」といったマインドについても話題が及びます。クリエイターの仕事の先にある「人を喜ばす」ことから逆算した時、これらについて知る必要があるとのこと。

講義4

続いて、クリエイターの役割について、より深く踏み込んだ内容へと入ってゆきます。「クリエイターは自分の思考を形にできる人」であり、「普段からやるべきことの優先度や体験を含めて多くのものをインプットするといったことを意識して欲しい。」と学生たちに話されます。そして、「コミュニケーションによる多元性。」というキーワードを通して、「アイディアを思いついたら人に話す」ことを恐れずに日々、やって下さいとのこと。「人に伝えることでアイディアという点を線、面、そして立体に変えていくことで実現性の高いものへと企画をスケールアップしていける。」と。前半の講義はここで終了し、後半へ続きます。

第2部:ワークショップ「新しい業態の提案(お店・サービス・施設)」

ワークショップ1

後半はデザイン戦略に関してのワークショップを行います。今回のテーマは「新しい業態の提案(お店・サービス・施設)」です。学生たちは事前課題として、テーマに沿った企画を用意した上で講義に臨んでいます。チームに分かれ、その中で各自がアイディアをプレゼンし、最も良いと選ばれた企画を全体へ発表する流れとなります。さっそくチームに別れ、それぞれが温めてきた新しい業態の企画を伝えてゆきます。学生たちはメンバーの発表を真剣に聞いています。どのような案が選ばれるのでしょうか?

ワークショップ2

各グループから1つずつの企画が全体の発表へと続きます。学生はどんな評価が待っているのか、緊張した面持ちで発表が始まります。1人目の企画はジュークボックスカフェ。募金という要素を取り入れつつ、趣味が個人的なものへとなっている現代で、人と音楽を共有する場を作り、新たな発見を促すという案でした。続いて、「休日コンシェルジュ」や「深夜のご飯デリバリー」など、企画を発想した経緯と共に個性的な企画が発表されます。同時に各チームのメンバーからその企画を選んだ理由を聞きた後、それぞれの案に菅野さんが講評されます。

ワークショップ3

講評の中で、菅野さんから着想への評価と共に、企画への指摘がなされます。人が興味を持つか、継続性はあるか、似たものが無いのはなぜか…。「多くの人が自然に利用したいと思う、そんな企画にするためには何が必要なのか、それをひとつずつ突き詰めていくことで実現性が高まっていく」と話されます。また、「ああしたい、こうして欲しい」という気持ちの重要さも伝えられます。自分の中にあるそういった気持ちをクリエイティブの「エネルギー」に変えること、周囲の人のそういった気持ちが社会の「ニーズ」を表していることがあるとコメントをいただきました。

総評

最後に菅野さんからの総評をいただきました。「情報=インプットなので、まずそれをして下さい。こういう場に来て話を聞くことも、実際に体験することも。具現化、具象化するスキルを身につけるにはインプットしかない。特に若い時はやって欲しい」とのこと。プロデュースを通して実際に多くの人の心を動かしてこられた菅野さんの言葉には大変な重みを感じます。学生たちにとって大きな糧となったのではないでしょうか。菅野さんありがとうございました。

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