FUTURE DESIGN LABOフューチャーデザインラボ

フューチャーデザインラボは、東京デザインプレックス研究所が企画・運営する学⽣主体のラボラトリーで、「ソーシャル・カルチャー・ビジネス的視点を持つデザイナーを未来に向けて輩出する」ことを⽬的としている。
2014 年設置以降、学⽣主体で社会の現状や問題点を理解し、地域や企業との関係性を構築しながら⾃分たちのできる解決法・改善法でアプローチを⾏っている。
また、2018年4⽉には活動内容を刷新。デザインによる問題解決をより実践的に⾏い、チーム制でユニークな活動を⾏っていく。

フューチャーデザインラボ 活動の流れ

メンバー募集開始

推薦/選考(⾯接・作品)

選抜メンバー確定

フューチャーデザインラボでは定期的にメンバーを募集。
選抜メンバーは基本的にTDP修了⽣に限定。
選抜試験(⾯接・作品)合格者に、学校推薦・講師推薦なども加わり構成される。

フューチャーデザインラボ講義

チーム分け

企画・プレゼンテーション

フューチャーデザインラボ顧問講師より本ラボやデザインに関する講義が⾏われた後、選抜メンバーのチーム分けが⾏われる。
各チームはプロジェクト企画書を作成し、学内プレゼンテーションを⾏う。

プロジェクト企画の決定

協⼒企業・団体の選定

プロジェクト(デザインワーク)の実⾏

プロジェクト企画決定後、協⼒してくれる企業・団体へアプローチを開始。
協⼒企業・団体の確定後は、学⽣主導で具体的な詳細計画を作成し、プロジェクト(デザインワーク)を実⾏する。

活動報告会

プロジェクト(デザインワーク)レポートを各チームでまとめ、活動報告会で発表する。

渋⾕・デザイン・学校

フューチャーデザインラボは「渋⾕・デザイン・学校」を軸に活動している。基本理念は、「学⽣主体で課題を⾒出し、⾃分たちのできる解決法・改善法でアプローチしていくこと」「学外に⽬を向け、地域や企業と関係性を構築しながら活動していくこと」「デザイン思考のプロセスを理解し、デザインを⽤いて問題解決に向け活動していくこと」の3点である。
現在、5つのプロジェクトがあり、それぞれが互いに連動しながら、ソーシャルデザインラボが掲げるタイムラインや⽅法論に沿ってユニークな活動を⾏っている。

TIMELINE & METHODOLOGY

TIME LINE

issue(発見)

insight(洞察)

vision(企画)

output(可視化)

communication(対話)

METHODOLOGY

re:search

re:study

re:design

re:use/cucle

re:duction

フューチャーデザインラボ 合宿

フューチャーデザインラボではプロジェクト企画に集中するため合宿を⾏いました。都会の喧騒から離れた古⺠家での合宿ということもあり、いつもより思考の幅が広がり、ディスカッションが活性化しました。この合宿をきっかけに⽣まれた「⼈に打ち明けにくい病気を持つ⼈が情報交換するためのWebサイト」や「ネットを介して本の書評を共有するアプリケーション」などの企画が最終プレゼンで発表されています。各チームでは今後、企画実現に向けて活動が続きます。

自動車リサイクル工場の見学イベントを企画

SDGs先進企業である会宝産業の工場見学のイベント「会宝ワクワク工場見学&ワークショップ」の企画を考案。「分別をきちんと行えば全て資源になる」という価値観をお子様にもアトラクション形式で楽しく理解してもらうことを目的に、パンフレット・ロゴ・ステッカー・クイズパネルなどのトータルデザインも担当しました。当日は多くの応募者から抽選で選ばれたご家族が参加し、迫力ある自動車の解体を間近で見ることができる工場見学や、シートベルトを再利用しオリジナルペットボトルホルダーに生まれ変わらせるワークショップなどが実施されました。

「時間」を軸に街(東京都大田区池上)の魅力を発信する「ときマップ」

大田区池上エリアは、地域の強みを活かしたまちづくりを推進するエリアリノベーションプロジェクトを実施しています。フューチャーデザインラボでは、その「池上」を舞台にしたマップ「ときマップ」を作成。ときマップとは、滞在者が過ごす「時間」を軸に、街の魅力を発信する新しい形の地図です。現地の取材を重ね、滞在者が特定の時間にその場所を訪れると素敵な体験ができるようなマップを目指しました。ときマップは実際に池上の街で配布され、地元の方をはじめ観光でいらした方々にも大変喜んでいただきました。今後は、他の地域を舞台にした「ときマップ」の制作も予定されています。

野菜の新しい選択肢、「固定種野菜プロジェクト」を企画

固定種野菜が持続するためのサイクル(知る・興味→体験→拡散→再購入・新規購入者の獲得→需要増加→生産者増加)の「体験」を目的に両国イタリアンBONDSHOUSEのシェフを招聘しイベントを開催。この日のために開発した特別メニューを提供しました。

イマジナリーフレンドを超えた新概念「オルタナフレンド」

本企画は心の奥に眠る子供心へアクセスするように、右脳(本能)と左脳(論理)の振り子型思考「ブレンドマインド」を作り出すためのワークショップ。日本最大級の科学と社会をつなぐオープンフォーラム「サイエンスアゴラ2022」に出展しました。

ひきだしカードゲーム「ソラがハレるまで」を制作

フューチャーデザインラボから、学生主導のプロジェクトチーム「さだまらないオバケ」が発足しました。死別の悲しみに寄り添う“グリーフケア”をテーマに、故人との別れを乗り越えて人生をより強く生きる希望をひきだすことを目的とした「ひきだしカードゲーム」「ひきだしノート」「49日のひきだしもなか」を開発。クラウドファンディングの目標金額も達成しました。2023年には「死への向き合い方をリデザインする活動」としてグッドデザイン賞を受賞し、現在も社会・生活福祉研究機関や医療・葬儀用品企業などから多くの支持を受けて活動を継続しています。

フリーペーパー「SHIBUYA-ZINE」を発行

「SHIBUYA-ZINE」はフューチャーデザインラボのメンバーが中⼼となり発⾏されるフリーペーパー。渋⾕というエリアやそこで働く⼈に密着した企画が特徴です。洗練されたデザインの紙⾯は、廃棄予定の古紙を使⽤するなど環境にも配慮されています。