PLEX PROGRAM REPORTプレックスプログラムレポート

テーマ:「クリエイティブにおけるインプット、アウトプット」

イラストレーター/クリエイティブデザイン専攻講師

城谷 斉彦 氏Narihiko Joya

PROFILE
横浜生まれ。デザイン学校在学時、日本イラストレーション展入選。それを機に、イラストレーター・デザイナーとして独立。広告・出版をはじめ、カレンダー、壁画制作、ラッピング車両、オリジナル商品のデザイン、社会的活動として装画・装丁の展覧会、イラストレーション公募展の企画・運営・制作等、多岐の分野にて活動。また仕事と並行し海外の美術館、建築、遺跡等を巡る。1996年・著書『城谷斉彦作品集』(ART BOX) を出版。1989年よりデザイン教育に携わる。2012年・1級色彩コーディネーター取得。 2020年・動画によるデザイン学習教材の開発等を手がける。2021年よりYouTubeチャンネルを開設し、動画(シネマティックVlog)制作に取り組む。

第1部:講義「クリエイティブにおけるインプット、アウトプット」

講義1

今回のプレックスプログラムの講師は、イラストレーターの城谷斉彦さんです。城谷さんには本校のクリエイティブデザイン専攻の講師を務めていただいており、本日は教え子の学生たちも多く集まりました。講義では「クリエイティブにおけるインプット、アウトプット」をテーマにお話ししていただきます。

講義2

まずは、城谷さんのこれまでのキャリアや手掛けられた作品を知るために、プリントが配布されました。学生たちはその数の作品の多さに圧倒されます。「インスピレーションの源泉になっているのは、20代の頃に見た海外の美術作品です」と話す城谷さん。

講義3

城谷さんの手掛けた作品は、食器メーカーとのコラボやデパートの垂れ幕など、大小様々なスケールの作品があります。それら一つ一つを制作する際の苦労や工夫した点など、具体的に説明してくださいました。普段の授業ではあまり聞くことのできない内容に、学生たちも真剣に聞き入っています。

講義4

城谷さんのクリエイターとしてのキャリアは、デザイン学校卒業後にフリーランスとして独立したところから始まりました。当時はちょうどバブルの絶頂期に向かっていく時代だったため、現在よりも挑戦しやすい環境だったといいます。

講義5

卒業後すぐにフリーランスで仕事を始めたこともあり、自身のインプット量の少なさがコンプレックスだったと城谷さん。その後インプット量を増やすことを目的に、ヨーロッパ・アジア・アメリカを旅行し、世界の様々なものから刺激を受けてきたと話します。

講義6

システィーナ礼拝堂で見たミケランジェロの天井絵を筆頭に、ルーブル美術館、オルセー美術館などで様々な美術に触れたそうです。しかし、それらに圧倒され作品が描けなくなってしまったことも。当時依頼されていた壁画の仕事も手につかなくなったそうですが、何とか持ち直し仕上げたというエピソードも話してくださいました。

講義7

中国やタクラマカン砂漠などを旅し、数多くの写真を撮り溜めているという城谷さん。当初はイラストと写真の両刀でキャリアを目指していましたが難しい部分もあったそうで、今でも写真を作品として撮っていくスタンスを心掛けているそうです。

総評

最後に総評をいただきます。「仕事となると、常に全部アウトプットなんです。当たり前ですがアウトプットをずっとしていくと、自分の中に蓄積されているものもどんどん枯渇してきます。そうすると、いかに自分の見ているものが少ないかということに気づきます。ですので皆さんも日々のインプットを大切にしてください。」城谷さん、本日はありがとうございました。