PLEX PROGRAM REPORT

  • コンセプトデザイン
  • ボーダレスデザイン
  • デザインプロセス
  • デザイントレンド
  • デザインプレゼンテーション
  • コミュニケーションデザイン

「チームラボのものづくり」

2018年10月17日(水)

チームラボ
コミュニケーション ディレクター

工藤 岳 氏

Takeshi Kudo

<PROFILE>

チームラボは、アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。世界47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」、「ミラノ万博2015」日本館、ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison & Objet」、5時間以上待ちとなった「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、シリコンバレー、台湾、ロンドンでの個展、シンガポールで巨大な常設展などアート展を国内外で開催。2018年5月15日より、フランス・パリにて「teamLab : Au-delà des limites」を開催。また2018年6月21日、お台場・パレットタウン大観覧車下に、森ビルとチームラボによるデジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」をオープン。

工藤 岳 氏

第1部:講義「チームラボのものづくり」

講義1

本日のプレックスプログラムは初めてのご登壇となるチームラボの工藤岳さんに行っていただきます。今や飛ぶ鳥を落とす勢いともいえるチームラボ。特別なワークショップを用意しているようで、会場の雰囲気も最初から最高潮です。先ず初めにチームラボのコンセプトや概要から説明していただきます。工藤さんは作品を通して人と人との関係性を変えられたら嬉しいとの想いがあると語ります。人を作品空間の中に身体ごと没入し、自分の身体と作品との境界を曖昧にしていく世界を一緒に創ることがチームラボのコンセプトだとしています。

講義2

作品映像を交えながらチームラボの説明が始まります。お台場に常設の森ビルで行われている「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス teamLab Borderless」、新豊洲にある「チームラボ プラネッツ teamLab Planets」、九州・武雄温泉佐賀の五万平米の大庭園、御船山楽園での土地にある「earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森 A Forest where Gods Live」など、順に解説していく中で工藤さんはチームラボの世界観を学生たちに伝えていました。また例として人が動くと花が消え、放っておくと花が咲いてくるという仕組みの「花と人、コントロールできないけれども、共に生きるFlower Forest」という作品で三日三晩徹夜の末でのローンチの際、そのまま会場で寝ていた工藤さんの周りに花が咲きまくって話題になったことから、デジタルアートによる人間愛の可能性を垣間見たと語ります。

講義3

チームラボは社内でのヒエラルキーがなく、肩書きがあまり意味を為さないと工藤さんは言います。チームラボのものづくりのフローは「Co-Creation(共創)」をテーマとし、チーム全員でプロトタイプをつくりアップデートを繰り返してあげていくスタイルだとしています。専門性の高い人を中心に据え誰もゴールがわからない中、設計図を用いず皆で知恵を出し合い面白いものをつくるという文化が土壌として育まれていると工藤さんは語ります。チームラボは最終的に街をつくりたいと考えており、テクノロジーの力で”他の人の存在“をポジティブに捉えられるような空間をつくることができたらよいとしています。

第2部:ワークショップ「モノづくりワークショップ」

ワークショップ1

今回は特別にワークショップ枠を拡大してお送りします。先ず各々のチーム名を考え発表してもらいます。プロセスとしてはチーム内で自己紹介をし、お互いの共通点を見つけます。そしてその共通部分をチーム名とします。A~Fの6チームに分かれ、Aは「香ばしいアフォガード」、Bは「さんずい」、Cは「万華鏡」、Dは「美亜蛇遠麗」、Eは「アンプレ」、Fは「フォルダ」、Gは「ロックミュージックハーモ二—」、Hは「地平線」と各グループ内での会話から命名された、粋なものからユニークなものまでバリエーションのあるチームが集まりました。

ワークショップ2

チーム名が決まったところで、本題に入ります。各チーム、用意してあるBOX内の備品だけを使い車を作ります。そして1メートルの距離で一番タイムの短かったチームが優勝となります。優勝チームには豪華商品があるということで会場も最高潮に盛り上がります。グループワークに挑む学生たちの表情は真剣そのものです。用意されたモーターセット、紙コップ、割り箸、輪ゴム、テープ類と限られた資源を各チーム皆で用途を考えながら、いかにマシンを速くできるかを必死に考えます。学生たちがモーターを動かすところから苦戦しているのが見て取れます。

ワークショップ3

作り終わったチームから随時マシンを走らせていきます。最初はチーム「アントレ」。工藤さんから、マシンの形状を見るに速そう!との評価を受け期待が高まります。しかしいざ走らせてみるとマシンは右に旋回し結果は計測不能。マシン作りの難しさが伺えます。続くチーム「ロックミュージックハーモニー」も計測不能。しかしチーム「アントレ」がリベンジで見事ゴールに辿り着きます。記録は「4.8秒」。初めてのゴールインに会場は盛り上がりを見せます。続いてチーム「香ばしいアフォガード」の挑戦です。惜しくも筐体が重くゴールに辿り着くことはできませんでした。

ワークショップ4

驚くことにチーム「アンプレ」は続いての挑戦で「3.38秒」を叩き出し自らの記録を1秒以上更新します。これには工藤さんも驚いていました。続くチーム「フォルダ」はゴール失敗。そして続くチーム「さんずい」がなんと「1.54秒」を叩き出し一躍一位に躍り出ます。続いてチーム「フォルダ」の再挑戦は「4.72秒」でゴールを達成します。その後チーム「さんずい」が1.39秒を出し、自身の記録を更新します。続いてチーム「フォルダ」が「4.05秒」でゴールを記録します。留まることを知らない、チーム「さんずい」が「1.19秒」を出しさらに記録を更新します。結果は3位「フォルダ」、2位「アンプレ」、そして優勝チームは「さんずい」です!「さんずい」の皆さんとても嬉しそうなのが伝わってきます。

総評

最後にチームラボ側から総評をいただきます。「今回のワークショップはチームラボがアートをつくる際にどの様にやっているかをシェアできればという内容でした。細かいことをやった結果、とさっきコメントがありましたが、細かい作業をチーム全員で最後まで没頭できると良いモノができる。チームラボ内でもスーパーマンがいるのではなく、コードやデザイン好きな人が机上で少しずつアップデートを重ね、皆が満足した所で完成というプロセスを踏んでいます。そしてそれが大変ではなく楽しいということが本日体験していただきたかったことになります。」本日は素敵なワークショップありがとうございました。またのご登壇をお待ちしています!

このページの先頭へ