PLEX PROGRAM REPORT

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「To be is To do」

2018年9月1日(土)

プロジェクトデザイナー

金山 淳吾 氏

Jungo Kanayama

<PROFILE>

1978年生。電通を経て、OORONG-SHAへ。ap bank、ナチュラルローソン&food kurkku、代々木ヴィレッジなどの事業開発プロデューサー。「クライアントは社会課題」というスタンスから様々なクリエイター、デザイナー、アーティストと企業との共創で社会の可能性開拓をテーマにしたクリエイティブプロジェクトを推進。一般財団法人渋谷区観光協会の代表理事に就任/クリエイティブファーム EVERY DAY IS THE DAYの設立に参加/一般社団法人渋谷未来デザイン理事に就任。/一般財団法人日本財団ボランティアサポートセンター チーフクリエイティブオフィサー/一般社団法人シェアリングエコノミー協会アドバイザー

金山 淳吾 氏

第1部:講義「To be is To do」

講義1

本日のプレックスプログラムは、初のご登壇となる金山淳吾さんをお迎えしてお送りいたします。金山さんは幾つもの肩書きを持ち、その経験の豊富さが伺えます。そして自身の本業を「自分の好奇心」と表現しています。まずキャリアの最初は大手広告代理店にてテレビ番組制作に従事します。メディア局という比較的小規模だからこそ、自由度の高さを売りにできるのではと考え始めます。そしてコンテンツの面白さを前に出すことで周りを巻き込む求心力になることがわかったと金山さんは言います。

講義2

衛生放送は若者が観る番組が少なく苦心していた状況もあり、金山さんは「楽しいだけじゃものたりない」というキャンペーンを立ち上げ、次の時代を切り開くポテンシャルのある人たちに取材し番組を作成します。そしてその際、取材した中の一人である音楽プロデューサーの小林武史さんと意気投合をし、OORONG-SHAへ転職することになります。この時、金山さんは広告の仕事におけるクリエイティビティやアイディアに対してノルマがあることに大きな疑問を感じていたと話します。湧き上がるものというよりかは、お題を与えられ、そこから考え出す商業的なものではなく、音楽のようなパッションを基に制作をするリアルクリエイティブサイドに舵を切ったと語ります。

講義3

リアルクリエイティブでは「ひらめく力」と「好奇心」が大切であると金山さんは説きます。そしてクリエイティブワークの際に大切になる「スキルを理解しようとする意志」と「なるべく情熱的な気持ちを忘れないようにする生き様」を両立する際に必要になるものが「ひらめく力」と「好奇心」であり、この二つがアイディアを生み出す源泉となるとしています。実践的行動に移すことが大事であることを強く説いており、本などで得られる知識(Book Smart)を人が生活するためによく考えられてアウトプットされている街という場で得られる知恵(Street Smart)へとシフトさせることがとても重要であると金山さんは熱心に学生に伝えていました。

講義4

金山さん自身が行っているプロジェクト「SIW」を事例としてダイバーシティ、コレクティブインパクトという言葉を軸に講義は続きます。金山さんは大切なこととして「文明は進化していく」ことを皆が心に刻み、「文化は深化していく、深まっていく」というこの両方を踏まえることが未来に向けて豊かな街づくりを進めていく要因になると金山さんは力説しています。そして「クライアント=社会課題」として捉えることが社会に適切にコミットできる大きな要因であると言います。お話の中でクリエイティビティとは「To be is To do」として、アイディアが出たら実践することの大切さを繰り返し説いている姿が印象的でした。

第2部:ワークショップ「ドラえもんの次のひみつ道具を発明する」

ワークショップ1

ここからはワークショップのスタートです。キーワードは「1812」。この数字はドラえもんのポケットに入っている道具の数だそうです。そしてお題は「ドラえもんの次のひみつ道具を発明する」ということで、学生の皆さんには「ネーミング」、「機能」、「デザイン」を考えていただきます。足し算、引き算、割り算、掛け算を使い考えていくとアイディアが出やすいとのアドバイスを受け、シンキングタイムに突入です。各チームに分かれ、アイディアを出し合ってもらいます。学生の皆さんは皆に愛されるような新しいドラえもんの道具を生み出すことができるのか。期待が高まってきます!

ワークショップ2

シンキングタイムが終わり、各チームの発表に移ります。最初のチームは「モナカ割り」という道具の発表になります。このモナカを分け合って食べるとお互いの感情が逆転するというもので、価値観が合わない時にお互いの気持ちを理解し合えるようになるといった内容です。金山さんからはこれを食べれば仕事が楽になりそうで良いねとの講評をいただきました。次のチームの考えた道具は「いやイヤフォン」です。自分の聴きたい情報と聴きたくない情報をダイヤルにして聴きわけることができるといった内容です。ドラえもんに頼むほどではなく、より社会課題に即して深堀できれば面白いといった厳しめの講評をいただきました。

ワークショップ3

次のチームの道具は「ご都合キャンディ」です。2種類のアメがあり、「他人の見た目や発言が自分の都合の良いように見えるし聞こえるもの」と「自分の見た目や発言が他人の都合の良いように見えるし聞こえる」というものです。この案は今の社会をしっかり観察している良い案だという講評をいただきました。次のチームは「ベッパー君」です。こちらの道具は食べたいものが表に写るTシャツで、これを着るとその食べたいものが別腹として食べられるようになり、太らず料理を楽しめるといった案でした。この案に金山さんはとても感心しており、優しさを感じるとても良い案との講評をいただきました。その他にも各チームが面白い案を発表しており、学生たちの熱気が伝わってくるワークショップとなりました。

総評

ワークショップが終わり、最後に金山さんからの総評をいただきます。「To be is To do」ということで、本当に行動しかないと思います。学んで学んで学んで、学んだことをアウトプットしないことは学んだことに対する罪だと思うので、本や授業や日常空間から学んだことを自分の仕事や誰かのために活かすためのアクティビストになっていただけるといいのではないかと思います。是非いつか皆さんとお仕事ができるのを楽しみにしています。」
今回のプログラムは学生にとってデザインに対するアプローチを再考する良い機会になったと思います。金山さん本日は貴重なお話ありがとうございました。是非またご登壇ください!

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