PLEX PROGRAM REPORT

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「姿勢をつくる」

2018年4月21日(土)

アートディレクター/デザイナー

土田 あゆみ 氏

Ayumi Tsuchida

<PROFILE>

アートディレクター・デザイナー
筑波大学芸術専門学群ビジュアルデザイン領域にて、ブランディングやグラフィックデザイン、フォトグラフィーを学ぶ。2014年に独立。グラフィックデザインとWEBの知見、そしてファッションの感性を基軸に、企業のブランディング、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、ウェブデザインなどを手がける。

土田 あゆみ 氏

第1部:講義「姿勢をつくる」

講義1

今回のプレックスプログラムはアートディレクター・デザイナーの土田あゆみさんに初めて来ていただきました!歴代のプレックスプログラムで史上2人目の、20代の講師です。本校初めての登壇ということと、受講生の平均年齢にとても近いこと、それでいて現在勢いのあるアートディレクターとして活躍されていることが相まって、講義を聞きたいという受講生が数多く申し込み、会場は超満員!参加する前に、土田さんからの課題も発表されており、受講生は課題を取り組んだ状態で臨んでいます。今回のテーマは「姿勢をつくる」というテーマです。早速講義は始まります。

講義2

まず、土田さんがこれまで行った仕事の経歴からご紹介されました。土田さんがこれまで関わったクライアントの業種・商材は幅広く、人材、美容、飲食、テクノロジー、web、音楽、中には漁業のような第一次産業もありました。土田さんの仕事のうち、大半はファッション系を占めています。「ファッションが好きであり得意なので、意識的に寄せています。」と土田さんは話します。つくる媒体も広告や雑誌、ルックブックなどの紙ものから、イベント、webサイトまで手がけることもあるそうです。ジャンルも制作するものも幅広く手掛けている土田さん。同世代の受講生たちはそれぞれ様々な思いで講義を聞いています。

講義3

具体的な仕事内容の紹介に移ります。GAPやCOACHなどのファッションの案件の話や、人材サービスを商材にしたCaster Bizの広告、コールドプレスジュースのお店であるGOFFA juiceなど、各仕事でのエピソードを土田さんはお話し下さいました。仕事の依頼時にはwebデザイナーでアサインされていたところ、広告キャンペーン全体をゼロから考え直して、まるっとアートディレクションを頼まれることになったケースもありました。また、ファッション系の仕事を増やしたいと考えていた土田さんは、直接自分から会いに行き、仕事を取りに行ったりしていたそうです。デザインのクオリティはもちろん、土田さん自身の行動力とコミュニケーション能力の高さもうかがえます。

講義4

講義の本題「姿勢をつくる」ことの具体的な内容に話が進みます。「姿勢を確立しないとずっと目標が遠いまま」と土田さんは続けます。姿勢を作るとは、自分の中で決め事を作ることであり、自分はこういう生き方やり方で生きて行くという行動指針を自分で決めることです。土田さんの決め事は「ダサい」ものはとにかく省くこと、人よりすごく努力をすること、プロ意識を高く持つこと、知識を増やすこと、そして人を大事にすることです。「本当に時間を無駄にはできない」と話す土田さんは、とにかく努力の仕方がストイック。少しでも時間が空いたらインプットに費やすそうです。「私もみなさんもまだまだこれからだと思います。一緒に頑張っていきましょう!」会場全体の士気が上がったところで前半の講義は終了です。

第2部:ワークショップ「広告ポスターをデザインしてみる」

ワークショップ1

ワークショップに移ります。事前に土田さんから発表された課題は、土田さんのお仕事実績で紹介された「Caster Biz」の駅貼り広告ポスターを、自分たちが作成するとしたら?という課題です。広告の目的や、KPI、ターゲットも土田さんが作成した時と同じに設定しています。皆さんは「アートディレクター」という立場にたって、「何を伝えるのかも自分で自由に考えてみてください。どんなものでも構いません。作り込んでくる必要はありません。「どんなポスターにするか」の案を考えてください。」と土田さんから指示がありました。皆さんはどんな広告を作ってきているのでしょうか?

ワークショップ2

各グループにわかれ、自分のグループのメンバーに自分の案の発表を行います。課題で設定された媒体は広告のため、当然ですが不特定多数の人に見られるもので、一人でも多くの人が注目してもらえるようなものでなくてはなりません。まず、この数人単位でいかに注目してもらえるかがポイントになります。グループの中で一番評価された案が、全体への発表へと続きます。全体発表ではもちろん土田さんも発表を聞きます。ここでなんとか自分の案が選ばれたい、土田さんにアピールしたい、そんな気持ちが受講生たちの間で垣間見えます。各グループの発表が終わり、数名が選抜されました。いよいよ全体への発表です。

ワークショップ3

一人目の発表者の案は、CasterBizが提供するアシスタント業務である、秘書、人事、経理、Web運用の中でも秘書に注目し、「どうせ望むなら綺麗な秘書がほしい…」という心理を利用した広告案でした。このように提供するサービスに着目する人もいれば、「その手があったか」というすでに決まっているコピーから、手に着目した案もありました。表現方法も、映画のエンドロールをイメージしたものや、猫を起用したものまで、いろんな案が飛び出しました。土田さんからも「課題に対して情報を少なく皆さんに投げた中で、こんなにいろいろ違う案が出たんだというのが面白かったです」と驚かれていました。

総評

無事に発表とフィードバックが終わり、最後に土田さんから皆さんへ一言もらおうとしたところ、突然参加している受講生全員に何も書かれていない郵便ハガキが配られました。「最近、リアルなものはいいな、って思うようになって。今の時代にこそ大事にしたい。この講義が終わったあと、皆さん好きな絵でもいいし、写真でもコピーでも、私に伝えたい!!というものがあれば私に送ってください。その時どこかに自分らしさをもたせてほしいです」と土田さんは受講生に話しました。受講生にフランクに接し、仲間として、そしてライバルとして一緒に活躍していこうという労いをくれた土田さん。作品はもちろん、そんな人柄も魅力的でした。本当にありがとうございました!

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