プレックスプログラム レポート

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「守破離 SHUHALLY」

2017年5月31日(水)

茶人

松村 宗亮 氏

Souryou Matsumura

<PROFILE>

裏千家茶道准教授 1975年 横浜市生まれ
英国国立Wales大学大学院 経営学科卒(MBA)日本語プログラム学生時代ヨーロッパを放浪中に日本人でありながら日本文化を知らないことに気づき、帰国後茶道を始める。
「裏千家学園茶道専門学校」を卒業後 2009年 横浜関内にて茶道教室 SHUHALLYを開始。茶の湯をもっと自由に!もっと愉しく!というコンセプトによる活動が共感を呼び、全国の百貨店やギャラリーまた海外(ベルギー・スペイン・アメリカ・フランス・ポーランド・スイス・香港・シンガポール・韓国等)や首相公邸から招かれ多数の茶会を開催。 伝統文化によるチャリティイベントを主催するなど、日本文化の新たな伝統の開拓・発信に努め幅広く活動中。過去出演メディア J-wave 婦人画報 NEWSZERO TEDx等多数 監修のSHUHALLY茶室 裏千家十六代坐忘斎御家元 命名「文彩庵」は2010年度グッドデザイン賞受賞

松村 宗亮 氏

第1部:講義「守破離 SHUHALLY」

講義1

本日のプレックスプログラムは初のご登壇となる、茶人の松村宗亮さんにお越しいただきました。「茶道」と聞くと、敷居が高く、なかなか触れる機会がないかと思いますが、松村さんの茶道は、若者にも興味を持ってもらえるようなアイデアや、茶道においてこれまでにない自由な試みに挑戦したりと、実は非常にデザインを行う上で勉強になる事が沢山詰まっています。そんな稀有な才能を持つ松村さんのお話を聞こうと会場には大勢の受講生が集まりました。いつもとは少し違ったプレックスプログラムですが、どんなお話が聞けるのか楽しみな様子です!まずは松村さんの自己紹介からお話ししていただきました。

講義2

学生時代、ヨーロッパの哲学について学んでいた松村さんは、現地でより深く勉強したいという思いからヨーロッパへと留学します。日本人である自分がヨーロッパにいると、日本のことを色々と聞かれる機会が多い中、何も答える事のできなかった松村さんは、いくら語学を勉強しても語るべき内容を持っていないことに痛感します。この時、日本文化を勉強したほうがこの先武器になると考えた松村さんは、帰国後、お茶の世界へと歩んでいきます。そして京都の「裏千家学園茶道専門学校」へ入学し、卒業後の2009年、横浜で茶道教室「SHUHALLY」を開始します。

講義3

この「SHUHALLY」は、茶の湯をもっと自由に!もっと愉しく!というコンセプトに、千利休が残した茶道の基本を守りつつ、創意工夫を加えて独自のスタイルへと高めるという、いわゆる”守破離”をテーマに活動しています。そのテーマ通り、松村さんのお茶室はLEDライトが仕込まれた畳や、ドクロ型の茶器など、流派の教え、型、技を忠実に守りつつも、新しいデザインや視点からお茶の魅力を発信していっています。

講義4

また、ユニークなお茶会を開催している事でも話題を集めている松村さん。夏に海の家をお茶室に見立ててお茶をする、「ビーチ茶会」や、アーティストの方が絵を描いている間にお茶をつくる「ライブペインティング茶会」など、想像もつかないような素材やテーマとの融合で世間を楽しませています。「たとえ、独自のスタイルを確立しても、また”守”に戻って新しい発見をしていく。そのサイクルを繰り返すことによって、また大きなサイクルをつくっていく。これが守破離の大事な役割であり、コンセプトだと思っています。」と松村さん。世界中を魅了し続ける松村さんの貴重なお話は、デザイナーを目指す皆さんへのヒントとなる要素がたくさんあったのではないでしょうか。

第2部:ワークショップ「20~30代をターゲットにお茶会をプロデュース」

ワークショップ1

今回のワークショップ、テーマは「20~30代をターゲットにお茶会をプロデュース」です。お茶の世界は年配の方が大多数を占めており、もっと若い人たちにも興味を持ってもらえるようなアイデアをみなさんに考えてもらいます。良い案があれば採用される可能性も大いにあるという事で、生徒たちもどことなしか気合が入っているように見受けられます。
前半のお話を踏まえた上で、松村さんを驚かせるようなアイデアは出てくるのでしょうか?

ワークショップ2

「何を守り、何を破って、そして何から離れるのか。自由な発想で構いませんので面白い企画を期待しています!」と松村さん。それではいくつかご紹介してしていきます。まずは「千利休からの挑戦状~お菓子のランクを上げろ!~」。茶器などに問題が鏤められていて、正解数によって茶菓子のランクが上がっていくというアイデアです。謎解きゲームが流行している今の時代と合わせた面白い企画です。また続いての発表は、「温泉×お茶会」。温泉(足湯)で癒され、お茶をより楽しむという日本人に古くから親しまれてきたもの同士を組み合わせたアイデアです。

ワークショップ3

まだまだ発表は続きます。「ランウェイ×お茶会」。SNSでモデルやお茶会参加者を募集し、モデルがランウェイしている間にお茶を楽しむというユニークなアイデア。非日常感と選ばれた人のみが参加できるというプレミア感が備わったとても素晴らしいアイデアだと松村さんも絶賛されていました。他にも、ヨガとお茶会を組み合わせた企画や、合コンやキャンプと組み合わせたお茶会を提案したりと、面白いアイデアが多く飛び交い、会場は大いに盛り上がりました。松村さんからも、「素晴らしいアイデアをありがとうございました!挑戦してみたい案もいくつかあったので、是非検討したいと思います!」と好評価。果たしてみんなの案は採用されるのか、今から楽しみです!

総評

最後に松村さんから総評です。
「本日はありがとうございました。とても刺激になりました!
今回、”守破離”というテーマでお話しさせていただいたのですが、皆さんが現在授業で学んでいる事というのは”守破離”でいうところの”守”の部分、つまり基本的な事を学んでいく部分に当たります。だからこの先”破”の段階や、自分のスタイルを確立していく”離”の段階がきっと訪れると思います。是非ともその時には皆さんのスタイルとご一緒にお茶会をさせて頂ければと思います!」松村さん、本日はありがとうございました!

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