プレックスプログラム レポート

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「インフォグラフィックス」

2014年11月13日(木)

アートディレクター

徳間 貴志 氏

Takashi Tokuma

<PROFILE>

2002年に「bowlgraphics」を設立。アートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動。
雑誌(MONOCLE、CasaBRUTUS、WIREDなど)やWEB、広告、プロダクトデザインなど多方面で活動。
現在、経済産業省の各種政策事案などの可視化への取り組みに参加。WEB上でのインタラクティブ・インフォグラフィックスやインフォグラフィックスの連載、ピクトグラム、教科書の図案、企業内のIR情報など、情報の可視化を軸とした多方面での取り組みが増加。
著書「クリエイターのための3行レシピ 地図デザイン」2007年。2011年度「ツタグラ賞」受賞。

徳間 貴志 氏

第1部:トークショー「インフォグラフィックス」

講義1

本日のプレックスプログラムは、bowlgraphics代表徳間貴志さんにご登壇いただきました。テーマは「インフォグラフィックス」。近年とても注目度が高いデザインのジャンルです。徳間さんは2012年に経産省のプロジェクト「ツタグラ[伝わるINFOGRAPHICS]」において発表した「日本の人口推移」が大きな話題となり、また現在ではトリップアドバイザーにおいて毎週新しいインフォグラフィックスを発表しています。触れて伝わる気持ちのいい作品を発表する徳間さんから、インフォグラフィックスの基礎を学びました。

講義2

講義の最初では、私たちの身の回りにある標識やサイン・ピクトグラムを例にインフォグラフィックスに必要な要素について説明を受けました。シンプルで分かりやすく人の動きをコントロールできること。そして、最も重要なのが「アトラクティブ」であること。正しい情報を伝えるだけではなく、まずは興味をもって見てもらえるようにするインフォグラフィックがもつ役割の重要性を学びました。

講義3

徳間さんは、インフォグラフィックスの役割を「可視化すること」と話しました。例えるならば、目に見えない光を可視光に変えるプリズム。情報は実体として見えないものだが、インフォグラフィックスとして表現することにより、受け手が情報を目で見て受け取りやすくなる。インフォグラフィックスのもつ機能を、プリズムという分かりやすい例によって実感することができました。

講義4

講義の終盤では、データビジュアライズとの違いに触れました。データビジュアライズは、データを可視化したものであるのに対し、インフォグラフィックスは可視化した情報にストーリー性を持たせたものであるということ。混同しがちですが、それぞれが役割の異なるものだということが分かりました。また、インフォグラフィックスを作成するにあたり、単純にグラフのデザインをするのではなく、情報そのもののデザインをするという意識が求められるということを学びました。

第2部:ワークショップ「インフォグラフィックス ~自己紹介~」

ワークショップ1

後半はワークショップです。本日のお題は「自己紹介インフォグラフィックス」。自分に関することを数値、時間、関係、空間などと掛け合わせてインフォグラフィックスにします。はじめに、見本として徳間さんのメガネ史を聞きました。自分の「メガネ」×「時間」で表現したインフォグラフィックスから、なぜそのメガネを買ったのかという「購入理由」が見えてきて大変面白い自己紹介でした。

ワークショップ2

受講生からの発表では様々なアイデアが飛び出しました。自分と自分が使っているMacでの睡眠時間の違いを表したものや、履いている靴とその靴を履くときの自分の気分をまとめたもの、普段食べている麺の種類と量をランキング形式で1本の麺の長さで表したものなど、趣向を凝らしたインフォグラフィックスに、真剣に受講生は耳を傾けていました。
一方、徳間さんも70人分にも及ぶ作品一つ一つを真剣に見て、気になった作品にはアドバイスや好評を加えていきます。

ワークショップ3

発表後には、それぞれの発表者に対して「さらにどう磨けば、より良いインフォグラフィックスになるか」といった視点で丁寧にご講評いただきました。更に徳間さんより、「もっと細かく僕に赤入れをしてもらいたい人がいたら、持ってきてください。あとで赤入れして戻します」とありがたいお言葉をいただきました。同時に、自分の履歴書やプロフィールにインフォグラフィックスを取り入れてみるのも良いとアドバイスをいただきました。これは是非実行してみたいです。

総評

最後に徳間さんから、デザイナーやアートディレクターとして仕事をしていく上での心構えを教わりました。ただクライアントから言われたものをそのまま作るのではなく、しっかりと注意深くヒアリングをすること。その上で、本当の課題解決に結びつくデザインをすること。インフォグラフィックスを作成する際の基礎知識だけでなく、将来的に仕事をしていく上でも大変貴重なお話となりました。徳間さん、ありがとうございました!

Text by 編集&ライティングクラス 受講生

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