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「枠組みを問い直すデザイン」

2014年10月18日(土)

TAKT PROJECT代表

吉泉 聡 氏

Satoshi Yoshiizumi

<PROFILE>

TAKT PROJECT代表 / デザイナー。東北大学工学部機械知能工学科卒業。エンジニアリングを学ぶ。2005年より2008年までデザインオフィスnendoに在籍。主な担当プロジェクト、LOTTE ACUO / NAOSHIMA STANDARD2 サイン計画 / Lexus -elastic diamond- for milano design week / cabbage chair for 21_21 DESIGN SIGHT / 等。2008年より2013年までヤマハ株式会社デザイン研究所に在籍。2013年TAKT PROJECT株式会社共同設立。DESIGN THINK+DO TANKを掲げ、「デザインと社会の新しい繋がり方をプロトタイプする事」 「既存のデザイン領域を超えプロジェクト全体をデザインする事」を目指してさまざまなプロジェクトを展開している。

吉泉 聡 氏

第1部:トークショー「枠組みを問い直すデザイン」

講義1

本日はデザインチームTAKT PROJECTから代表の吉泉聡さんをお迎えして行っていきます。 Nendo出身の4人で結成されたTAKT PROJECT、まだ設立間もない会社ですが、デザイン領域の広さと深さで大注目です。代表の吉泉さんは大学の工業学部を経て、「小さい頃大好きだったプロダクトを作れるようになる為には、デザインを知らないといけない!」と思い、社会人デザインスクールに半年通った後、Nendoに入社します。その後「多くの人に使ってもらえるものにも携わりたい」と思いYAMAHAに転職します。そしてTAKT PROJECTを設立、そのきっかけの一つは当校にも来て頂いたグランマさんが行った「世界を変えるデザイン展」だったそうです。

講義2

「PROJECT DESIGN~プロジェクト全体をデザインする~」 「DESIGN the Next role of Design~デザインの新しい役割をデザインする~」この二つをコンセプトに掲げたTAKT PROJECTのプロジェクト紹介です。売れる物をデザインして欲しいという依頼に対して、職員の方々が魅力的な製品開発を持続的に行えるように提案した「ONE STEP project」。発展途上国のトイレ問題を解決するプロジェクトでは上記のグランマとも一緒にお仕事をし、新たな電動車椅子をデザインする企業WHILLのデザインサポートも行ってます。

講義3

「所謂ソーシャルデザインと枠組みされるお仕事を行う中で、自分なりにソーシャルデザインの考えを再定義する必要性を感じて、グッと考えてみました。以前は社会課題を解決するのがソーシャルデザインと考えていたのですが、今はかつてのソニーやホンダのように社会全体を明るくするようなこと全てがソーシャルデザインと考えてます。Design for 90%からDesign for Allが今の心境です。」と楽しそうにそう語られます。

講義4

「クライアントがいないデザインに挑戦してみたい」そんな想いで立ち上げたプロジェクトが「3-pring product」。3Dプリンタを使い無印良品の商品に新しい価値を与えるプロジェクトです。この遊び心満載のデザインワークに吉泉さんのエッセンスが隠れています。前半の最後は吉泉さんが大切にしているデザインするプロセスをご解説いただき、終了となりました。

第2部:ワークショップ「3-pring productワークショップ」

ワークショップ1

後半はワークショップに突入します。今回は上記で解説があった「3-pring product」を題材としたワークショップです。各グループは無印良品の商品を題材にアイデアを考えて発表する形式です。議論する前に吉泉さんからこの手順で考えてみてくださいと一言「境界を横から見る。境界を壊してみる。境界を引き直してみる」。この言葉を頭に入れて、さあワークショップスタートです。

ワークショップ2

商品を決めて、そこからアイデアを考えるチーム。各自アイデアを出しあって、多数決で良かった案をブラッシュアップしていくチーム。様々なスタイルで議論は進んでいきます。30分ほどしか時間がないため、自己紹介もせずにスタートするチームが多い中、あっという間に議論はヒートアップしていきます。そして30分が経過し、チームごとの発表となります。幾つか紹介します。シンプルなプラスティックの箱に穴あきの蓋を3Dプリンタで作成して、中にティッシュを入れる「アマッタティッシュ」。

ワークショップ3

アクリル素材の棚を自由に繋ぎ合わせるキットを作ることで、透明な仕切りや柱や棚にすることができる「クリスタルウオール」。
丸い樹脂性の鍋敷きに凹凸キャップが31個あるのに気がついたチームの「キャップカレンダー」。シンプルな箱の凹凸のキットを取り付けることでレゴブロックと同じ機能をもたせる「レゴボックスキット」。実現可能で吉泉さんからお褒めをいただくもの、発想が突飛すぎて会場に爆笑が巻き起こるもの、様々です。

総評

最後に吉泉さんから「今日はテーマにある“枠組みを問い直すデザイン”のワークショップを行いました。このように既存の価値観を認め、疑い、壊し、再構築してみるのもデザイン思考と言われているものの一つだと思います。このプロセスはものづくり以外でも十分役に立つ内容かと思いますので、ぜひ参考の一つにしてみてください。」吉泉さん本日はありがとうございました。

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