プレックスプログラム レポート

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「物語を描くように時間を創造・デザインする」

2014年8月9日(土)

インテリアデザイナー

山口 麻希子 氏

Makiko Yamaguchi

<PROFILE>

インテリアデザイナー・リラクゼーションプランナー。[ヘッドスターツ]代表。
東京都出身。武蔵野美術大学建築学科卒業後、東京都立品川技術専門学校入校。在校中、和家具にて労働大臣賞受賞。2003年からWONDERWALLにて片山正通氏に師事。プロジェクトリーダーとして国内外の商業施設の設計・デザインに従事。2010年ヘッドスターツ設立。オアシスは砂漠の中にあるからオアシスであるように、都会の中に心を潤すオアシスとなるようなリラクゼーション空間をデザインしている。代表作は、レオパレス 21 [ お部屋カスタマイズ ] インテリアデザインディレクション、神楽坂ウナギ整骨院店舗デザイン、Afternoon Tea LIVING ReMIX(新宿)店舗デザイン、他多数。

山口 麻希子 氏

第1部:トークショー「物語を描くように時間を創造・デザインする」

講義1

本日のプレックスプログラムは、インテリアデザイナーの山口麻希子さんに行っていただきます。未だ女性の活躍が遅れていると言われている空間業界で、女性らしい観点からリラクゼーションスペースを創り出し、第一線で活躍をする山口さん。『小さい頃から空想したり絵を描く事が好きで、自然と美大を目指すことに。予備校に通う中で、自分で描いたものをカタチにする魅力を覚えました。』と、まずはデザインを始めたところから自己紹介をしていただきました。

講義2

日本の文化に興味を持ち、大学の時には二階建てのお茶室を設計しましたが、作業を進めるうちに設計だけでなく、その空間をつくりたいと思うように。自ら竹を運び込み卒業制作としてカタチにしました。この頃バウハウスの影響を受け、クラフトマンシップにも共感していた山口さんは『職人レベルまで自分で作れるようになりたい』と、家具職人を目指す訓練校に入学。釘等を使わず手作りをした飾り棚が技能展で労働大臣賞を受賞。その後、技能士の資格を得て卒業しました。

講義3

元々職人になるつもりはなかった山口さんは、インテリアの会社に就職し、無我夢中で働いたと言います。『大学を出てすぐに就職をする事が、一番の近道ではないのかもしれない。その間に色々やってきたことが経験として繋がった。やってきたことが身になっているから実践の場で発揮できた。』とお話しされていました。世界を舞台に仕事をするワンダーウォールの片山正通さんの元ではプロジェクトリーダーとして従事。その後、ふとしたタイミングで「今だ」と独立を決意しました。

講義4

しかし独立してすぐに3.11が起きました。しばらく仕事がない中、お金をかけない営業として毎日一枚自分が思い描くリラクゼーション空間のスケッチをウエッブサイトに投稿したところ、それが仕事に繋がっていったそうです。『とにかくとことん色々な事をやり「諦めない」ことが重要。諦めないでやっていると、ある日誰かがそれをポッと認めてくれたりする。そういう人が現われると自分の自信にも繋がりますね。』 前半の講義が終了です。

第2部:ワークショップ「Afternoon Teaの新店舗企画」

ワークショップ1

後半はワークショップです。本日のお題は「Afternoon Teaの新店舗企画」です。恵比寿のアトレ内に新たにギフトショップとしてつくられる新店舗のコンセプト&コンテンツ案が事前課題として出されました。まずは5~6人のグループに分かれ、各自のアイディアを共有します。その中から一番良い案、またはそれをさらにブラッシュアップした案をひとつ選び、グループごとに発表していきます。

ワークショップ2

「フォントをひねってギフトラッピング風のロゴを考えてきた人」や、「ティールームなのでお茶を出す空間を強調した内装」を考えてきた人。「ラッピング紙やリボンが自由に自分で選べる“ラッピングバイキング”」を提案した人など、新しい店舗設計ということで一人ひとりが真剣に熱意を持って話し合いに参加していました。更に発表では「もらった人が写メとメッセージをHP投稿してクーポンをもらえるシステムをつくる。」 「ショッピングバッグにメッセージカードを入れるポケットをつくる。」 「無料の教室を開き見込み客への種まきを行う」など、機能的な案がたくさん出ました。

ワークショップ3

一つひとつの案に対し、丁寧にコメントをしていた山口さん。『どれも面白い。特に小さい店舗では在庫の物理的な悩みもあるので、在庫をもたないショールーム型という案は斬新。また、既存のウェブデザインの問題点を指摘いただき、解決案を提示していただいたのは、本当に生の声でありがたいです。お店に足を運ぶ以上にウェブサイトを訪れる人は多いと思うので。』そして本日はAfternoon Tea関係者の方がなんと5人も紛れていました!中には学生たちのキラキラした姿に感動して涙をする方も。

総評

最後に山口さんから一言。『皆さんの考え、提案する力の強さに驚きました。中には既に新店舗でやろうとしている案が出ていたので、やっぱりそれだけニーズがあるんだなと再認識できました。皆さんは社会に出てこれからを作り上げていく人達なので、今後がとても楽しみです。』山口さん、本日はありがとうございました!

Text by 編集&ライティングコース 修了生
矢田貝 恵

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