プレックスプログラム レポート

  • コンセプトデザイン
  • ボーダレスデザイン
  • デザインプロセス
  • デザイントレンド
  • コミュニケーションデザイン

「ピュアクリエイション」

2014年6月21日(土)

アートディレクター

米津 智之 氏

Tomoyuki Yonezu

<PROFILE>

EROTYKA TOKYO PARIS 代表
アートディレクター/デジタルアートディレクター
EROTYKA TOKYO PARIS・・・
米津智之とメディアディレクターTIFFANY GODOY によるクリエイティブ・ブランディングスタジオ 。グローバルでファッション的な視点を持つ新しいブランディングコンサルタントとして、クリエイティブキャンペーンに関わるあらゆるクリエイションの領域で活動をする。EROTYKA TOKYO PARIS が世界で発行するファッションアートマガジン“THE REALITYSHOW“は変幻自在なプロジェクト型の新しいメディアとして世界各方面からの評価も高い。東京とパリにスタジオを持ち、クライアントにはCHANEL、ARMANI、Cartier、MARC JACOBSPARFUMS GIVENCHY、Veuve Clicquot、L'OREAL PARIS、shu uemura cosmetics、SHISEIDO、CONDE NAST、The Museum at F.I.T 、RESTIR、などが名を連ねる。

米津 智之 氏

第1部:トークショー「ピュアクリエイション」

講義1

本日のプレックスプログラムは、アートディレクターの米津智之さんに行っていただきます。まずは簡単に自己紹介。『東京とパリを拠点に、デザインというコミュニケーションを使いながら色々な価値をつくっています。』パリ担当であるパートナーの ティファニーさんと共に、ビューティーやファッションなど様々なクリエイティブの舞台で活躍をされています。ご自身では、クリエイティブの価値で世の中に貢献したい、まだ今も“夢の過程”にあるとお話しされていました。

講義2

次に作品紹介とその製作背景をご説明いただきました。shu uemuraとVIKTOR&ROLFのコラボ、GIVENCHYのパフュームデザインを手がけるなど、デザインのみならず、商品撮影のディレクションや立ち会いまでも行います。『プロジェクトにより合う、合わないがあるので、そのプロジェクトごとにモデルも考えます。ディテールにこだわるヨーロッパのラグジュアリー文化はまさに「ブランディング」の良い例です。細かな部分までこだわってブランドのアイデンティティをどう伝えるかがポイントですね。』

講義3

また、ファッションジャーナリストのティファニーさんが70年代から現代迄の東京ファッションをリサーチしつくられた情熱の一冊”Style Deficit Disorder”は、米津さんが文字にこだわるきっかけを与えたと言います。『世界的視野から見た東京の独自性を文字という形で表現できないか。現代を生きる人間としてどういう価値を残して行くのか。「本質」を見失わないで物事を判断していくことが大切な時代です。』

講義4

お二人が創った雑誌(メディア)が”The Reality Show”。 ただ雑誌をつくるだけでは伝わるものが少ない今の時代、デジタルまで使って現代的なコミュニケーションをしたい。『クリエイターとして様々なコラボレーションをしながら、未来に対して何をすべきかを考えます。それをプロジェクトとして世の中にプレゼンテーションしている。』という米津さんは質疑応答でも、国や時間を超える「美しい」というコミュニケーションが自分の武器であるとお話されていました。

第2部:ワークショップ「過去を見つめることで自らの個性と適正を理解」

ワークショップ1

後半はワークショップです。本日のお題は「コラージュ~過去、現在、未来を見つめることで自らの個性と適正を理解する~」。過去から現在まで自身へ影響を与えたヴィジアルサンプルを自由に扱い、未来へ新しい解釈のヴィジュアルイメージを作成するというものです。あらかじめ時間がかかるものは自宅で製作。仕上げを30分程教室で行います。今回は米津さんの会社EROTYKAが求人募集をしているということで、空いた時間にポートフォリオを直接見てもらう学生の姿もありました。

ワークショップ2

完成後、米津さんが一人ひとりの机を廻り、各自が自分の作品について簡単に説明をします。その中から米津さんが気に入ったものに印を置いていきます。過去の自分が好きだったものを形にしてみたが、何が見えてくるかという点がなかなか難しい、と着地点に困る学生たちに対し『惜しいね。もう少し沢山あったらもっと面白かったかもしれない。もっとこうした方が良かったね。』とアドバイスをおくっていました。

ワークショップ3

選ばれた9人の学生が前に並び、作品の意図をプレゼンテーションします。自分が好きな写真家の写真を並べ、アイキャッチのポイントをあえて切り抜いたという作品や、影響を受けたライブから自分を反映させてつくったポスター、グラフィックデザインを通して自分が好きな原宿の女性たちの髪の毛にイニシャルを編み込んだという作品や、周囲の環境をビジュアルで表現する写真、または自分が考える時に指で鼻をつまむことから指を沢山の色で塗った作品など、様々な表現方法が発表されました。

総評

最後に米津さんにまとめていただきます。『個性的でおもしろく、発想やプレゼン方法もしっかりしていて良い作品でした。まずこういう学校に来ていることは、やる気があるからここに来ているわけで、それだけの情熱があるということが、何より素晴らしいと思いました。リスクを背負いながら世界に挑戦していきたいというのが今の僕のポジションなので、そういう意味では学生の皆さんと同じように模索し、頑張って行きたいと思っています。』米津さん、本日はありがとうございました!

Text by 編集&ライティングコース修了生
矢田貝 恵

このページの先頭へ