プレックスプログラム レポート

  • クリエイティブワークショップ

「長く支持されるデザインとは」

2013年4月27日(土)

商空間デザイナー
Nyts&Company代表

平川 ナオミ 氏

Naomi Hirakawa

<PROFILE>

1999年にナイツ・アンド・カンパニーを設立し代表取締役に就任。以降商空間に特化したデザイナーとして、業種を問わず多彩な商空間のデザイン&コンサルティングを大小合わせて約2,000件行う。最近では、欧米はもとより東南アジアの商空間のデザインにも本格的に参入。2012年に東京デザインプレックス研究所の学長に就任。

<企画、設計、コンサルティング実績>

Auntie Anne’s / Krispy Kreme DOUGHNUTS / COLD STONE CREAMERY / BECK’S COFFEE SHOP / Drip Mania / TULLY’S COFFEE / Segafredo Zanetti / McDonald’s / TAPA TAPAS / THE OVEN/DIYA / Eddie Bauer / DELL / Dr.Ci:labo / Tomod`s / 楽市楽座/源泉掛け流し 薬石汗蒸房 風と月/PAW(パウ) / QUEEN’S EAST /サンストリート浜北/ムーンストリート大門 

平川 ナオミ 氏

第1部:トークショー「長く支持されるデザインとは 」

講義1

本日の講師は東京デザインプレックス研究所の学長である平川ナオミさん。プレックスプログラム第1回以来、約1年ぶり2度目の登場です。
「卒業をしたときに役に立つ話しをしたい」と商空間デザイナーとして第一線で活躍する学長の講義と、事前課題をもとにワークショップを行います。
デザインをする上で大切にしていることなど、学長の話しがはじまると熱心にメモを取る姿が目立ちます。

講義2

まずは、社会とデザインとの関わりについて。
一見、社会の動きとデザインの関係性は薄いと思われがち。けれど「ものすごく深い関わりがある」、「政権交代以降の今の社会の動きはデザイナーにとってチャンスなんだ!」と学長は続けます。デザインのスキルや自分自身のアイディアの引き出しを増やすことと同時に、社会の動きにも目を向けることもプロのデザイナーには大切なこと。みなさん授業では聞けない内容に目を輝かせながら耳を傾けています。集中力がすごいです。

講義3

社会と深い関わりのあるデザインは流行りや経済活動に左右されることもしばしば。学長がデザインした店舗も、オープン当初は雑誌に紹介されたりしたが、数年後には閉店していたこともあった。この経験が「長く支持されるデザインがしたい」と考えるきっかけになったとのこと。「デザインはデザインをきっかけに商品の良さを伝え、そして店舗の売り上げに貢献するのが根本にある」と長く支持されることがなぜ大切かということを教えて下さいました。

講義4

続いて、デザイナーはどのような経緯で仕事をとってくるのか。学長は20年近く営業はしたことがないそうで、「気づくと仕事がある」と笑顔で話します。どうして学長は営業をせずに仕事がもらえるのか。それは「クロスオーバー」と「右と左のバランス」。クライアントの投資と回収率も考えられるデザイナーが次の仕事につなげることができる。そのための基本姿勢について続けてお話しいただきます。

講義5

講義の最後は「デザイナーの基本姿勢」について。〈1本のろうそく〉、〈為せば成る〉、〈無知の知〉の3点。できない理由を述べるのではなく、良くも悪くもチャレンジし、己を知ること、意志を持って努力し続ければ成果は出る、知らないことが“あるに違いない”と日々考え経験を積むこと。「センスは自分で作るもの」と学長の経験も踏まえ、お話しいただき講義は終了です。

第2部:ワークショップ「大型ブックカフェの企画提案」

ワークショップ1

商空間クラス以外の受講生にとって学長に直接質問をできる機会はまたとないチャンス!ということで質問タイムです。「どうしてデザイナーになったのか」という質問に対し「小さい頃から努力するのが嫌いで…」というエピソードを明かし、驚きと笑いを誘い和やかムードのままワークショップへ。

ワークショップ2

グループワークを予定していたのを急遽、事前に用意してきた内容をプレゼンすることに。ワークショップの内容は(株)リヴァンプの澤田社長がプレックスプログラムを行った際に企画が上がったカフェ作りの延長戦。「ブックカフェ」をデザインしていきます。フードコート式、電子書籍を活用、芝生を敷くなどさまざまなアイディアが飛び出します。「プレゼンとして似た意見のメンバーと集まってブレストしたアイディアを聞きたい」と学長も何かアイディアがひらめいたご様子。

総論

「完成した直後は褒められて当たり前。未来に向けて効果を出して周りの人を巻き込んでどう残っていくか。時間が経ってから言われる“ありがとう”の価値を感じながらずっと長く愛されるデザインを生み出すデザイナーになってほしい」と背中を押すメッセージをいただきました!

「大人になって意思を持って経験することに価値がある。学長だからいつでも質問があったら聞いてね」と最後まで笑顔が絶えない学長。あっという間の2時間をありがとうございました!

Text by 雑誌編集&ライティングコース2012年4月生
鳥居友依

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