プレックスプログラム レポート

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「目利きから学ぶモノの価値つくり」

2013年4月13日(土)

リドルデザインバンク代表
クリエイティブディレクター

塚本 太朗 氏

Taro Tukamoto

<PROFILE>

THE CONRAN SHOP退社後、リドルデザインバンクを設立。グラフィックデザインやプロダクトデザインなどのデザイン業務を生業とする傍ら、イベントプロデュースや新規店舗の立ち上げ、海外での雑貨バイイング等、業務は多岐に渡るマルチなクリエイティブディレクター。また、小伝馬町にてドイツやオーストリアから買い付けた雑貨を販売する「マルクト」も運営。上野駅のエキナカ「rezept design & store(レツェプト デザイン&ストア)」のプロデュースも行う。
著書一覧・MARKTE(プチグラパブリッシング)StampStampStamp EUROPA(産業編集センター)・wien travel book(東京地図出版)・共著にエコバッグブック(産業編集センター)など。

千塚本 太朗 氏

第1部:トークショー「雑貨に携わる“目利き”のお仕事 」

講義1

本日は主に海外雑貨のバイヤーでもあり、雑貨ショップのディレクション等を行っているリドルデザインバンクの塚本太朗さんにお越し頂きました。大手のインテリア雑貨店に勤めた後、独立されてからのお仕事内容を順々に紹介していただきます。まずはディストリービューション(輸入販売代行業務)やブランドマーケティング等、いわゆる“目利き”として携わったお仕事です。自分のセンスで判断し、マーケットに出す工程はとても大変だけど、未だ国内で知られているのが少ないモノを紹介するのは何度やっても楽しい。と塚本さんは言われます。

講義2

続いてはグラフィックやプロダクトの作る系のお仕事に関してです。表紙に「Top sercret」「Black list」と書かれた二種類のノートや月末の請求書地獄から解放される為に日付を蛇腹形式にした請求書入れ、更にはジオラマで作ったピアスや輸入家電の廃品で作ったストラップ等々、たくさんのモノをご紹介いただきました。
その後は全て出版社に持ち込んだという著書に関してです。「自分の趣味を後に残しておきたかったから」という理由で作られた書籍の数々はどれも情報満載で、雑貨好きにはたまらない内容です。

講義3

ご自身の“目利き”によって集めた作家さんやアーティストさんと協力しながら、場を作っていくイベントのディレクションもお仕事の一つ。東京駅のサウスコートにあるスペースで二週間毎に入れ替えを行う店舗の運営や、実際のプロダクトを手に取り、デザイナー本人から購入することができる「デザインタイド」でのマーケット等、多岐に渡っており、仕事の範疇の広さに驚かされます。
「エビスビールをこだわりのある人にもっと広めたい」ということで、俳優の役所広司さんと“目利き”として対談した「YEBISU文化堂」のエピソードもお話しいただきました。

講義4

その話が元で現在、エビスビール記念館でも「若手や地方のこだわりの職人をブランドの力で更に広めたい!」という思いから、エビスビール記念館にあるコラボアイテムの選定にも携わっています。
続いて現在拠点として運営しているドイツ雑貨店「マルクト」に関して。これを機会にまとめてみましたと言いながら、5ヶ条を発表していただきました。
①買付はドイツとオーストリアのみ
②独自ルートと現地ディーラーの活用
③同じディーラーからのまとめ買いでコストダウン
④シーズンオフの有効活用
⑤自分の直感とセンス。
いずれは自分のお店を持ちたいと思っている受講生には大変、参考になる話です。

講義5

最後に現在上野駅で運営している雑貨店「rezept(レツェプト)処方箋」の立ち上げ・コンセプト・こだわりに関してです。「どこにもない雑貨店を作りたい」という思いが強く表れた店内は、内装だけでなく、おしゃれな白衣を着た店員さんが接客するとてもユニークなお店です。店名の通り、今までの雑貨に満足しない人達に、薬代わりに雑貨を提供するお店。“目利き”の塚本さんならではのお店です。これで一部は終了となります。

第2部:ワークショップ「雑貨に付加価値をつける」

ワークショップ1

本日のワークショップは「雑貨に付加価値をつける」という一風変わったワークショップになります。受講生には自分にとって価値のある雑貨を持参してもらいました。 まずはグループになり、一人づつその雑貨を皆に見てもらい、値付けをしてもらいます。その際には雑貨の説明は何もしません。そのあとに、その雑貨の価値をプレゼンテーションします。そして改めて値付けを行う。といったモノの付加価値つくりを学んでいくワークショップになります。
チームを4つに分け、チームの中で一番付加価値つくりが上手だった人に全体に向けて上記と同じプレゼンテーションを行ってもらいます。

ワークショップ2

各自のプレゼンが終わり、4人が選出されました。 まずは一見ただの蹄鉄(ていてつ)ですが、プレゼンターにとっては様々な困難を乗り越えた証しとなるモノで、話を聞いてからは数倍の値をつける方がいました。続いては小さい白いだるまです。こちらは受験時のお守りに使用したそうですが、白いのが本来ありえないだるまだそうです。こちらもご利益&希少価値を説明したところ数倍に跳ね上がりました。次は著名な作家さんが作ったミルクパンですが、作家さんが作ったとわかると跳ね上がりました。最後はタバコのCAMEL。かっこよくデザインされたCAMELは実は各国限定の商品で、日本では買えないモノだそうです。

ワークショップ3

今回、一番付加価値の付け方が上手かった方に塚本さんから、雑貨のプレゼントがあり、見事CAMELをプレゼンした方がいただくことになりました。
塚本さんから最後に一言。「今回ワークショップ行って頂いたように雑貨には、思いや制作までのバックグラウンドによって大きく価値が変わります。また扱う人や販売する人によっても価値が変わります。扱うもののジャンルも制限もなく、自由度も広いです。チャレンジしたい人は相談に乗りますので、是非来てください!」
塚本さん ありがとうございました。

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