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「ミーハー仕事術を学ぶ」

2013年3月16日(土)

トランジットジェネラルオフィス代表

中村 貞裕 氏

Sadahiro Nakamura

<PROFILE>

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、伊勢丹を経て、2001年に「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を企業コンセプトに、トランジットジェネラルオフィスを設立。カフェ「Sign」をはじめ、「GUCCI CAFE」や「bills」など、カフェやレストランの運営を約40店舗手掛けるほか、ホテル「CLASKA」、大阪の「堂島ホテル」、「the SOHO」などの話題の施設、さらにはオフィス、商業施設、ファッションブランドのブランディングやプロデュースなど、その仕事は多岐に渡り、今後は海外進出も控えている。近年では著書「ミーハー仕事術」も刊行。

中村 貞裕 氏

第1部:トークショー「話題になる店作りの法則」

講義1

本日は「流行の仕掛人」。トランジットジェネラルオフィス代表 中村貞裕さんをお迎えして行います。まずは中村さんの自己紹介から、「昔から熱しやすく冷めやすい性格で、それがコンプレックスだった。でも25歳くらいから周りのスペシャリストからミーハーな情報屋として重宝される中で”ジェネラリスト”としての自分の価値に気づいていった。」 冒頭から引き付けられるエピソードです。
「同じ100でも一つの事に100と1を100個の100でも同じ100と僕は思ってるんです。」この言葉をメモする受講生がいっぱいです。

講義2

続いてはトランジットが手掛けているワークスの紹介。独立して初めて手掛けた「SIGN」から仕事場カフェ「OFFICE」、シェアオフィス「The Share」そして今、話題の世界一の朝食「Bills」etc、、私たちが訪れたことのあるお店が続けて紹介されます。ワークスの紹介の後は、今回のワークショップにも繋がるようにと、中村さんが話題性の高いお店をプロデュースするために行っていることをレクチャー形式でお話ししていただきます。
「当たり前なのですが、『世の中の最大公約数をキーワード化』していくことから始めていきます。」そのために中村さんが行っていることは単純。「雑誌の立ち読み」だそうです。

講義3

一見誰もが行うことですが、中村さんは立ち読みを本気の情報収集手段と考え、平均50冊、多い時は100冊を一日読むそうです。その中から精度の高いブームになりそうなキーワードをたくさんピックアップし、空間作りに取り入れていきます。ブームがひと段落し、成熟化するとそれはスタイルになっていきます。ブームを見つけ、スタイルにする事例を「カフェブーム」から「カフェスタイル」に変化していった事例になぞって説明していただきます。私たちもリアルにその流れを体験しているので、とても納得できます。
続けて、実際の飲食店をプロデュースする流れについてご説明頂きます。

講義4

3つのフェーズに分けて、店舗のプロデュースは行います。①コンセプトとネーミングを決める。ここで重要なのが、雑誌に取り上げられるキャッチフレーズを創る事。この精度で話題性が全く変わってきます。②コンテンツを決める。ここも同じく話題性のあるキーワードを抽出し、その中から各メディアが取り上げてくれそうなコンテンツを選んでいきます。③キャスティングを決める。 中村さん自身のスペシャリストの人選が及ばないときは「目利き」を起用し、キャスティングしていきます。 このような店舗プロデュースを行いながら、常に中村さんの念頭にあるのは「ライフスタイルの大波を創る」という事。さざ波が重なり、大きな波になっていくこと事が大事。これでレクチャーは終了です。

第2部:ワークショップ「話題の店作りを考える」

ワークショップ1

続いてワークショップに突入です。中村さんにとっては6.7年ぶりに行うワークショップになります。今回のテーマは「話題のお店を創ること」。事前に以下の条件でお題が出されてました。「①5階建のビル(どこのフロアでもOK)②店舗面積:100坪③収支は考えなくてOK④非現実的、非常識的なものはNG⑤地域規制等は考えなくてOK」。この条件を元にグループに分かれて、講義で聞いたキーワードを抽出しながら、ディスカッションを行います。

ワークショップ2

あっという間に時間になり、チーム毎の発表が開始です。
最初のチームが出してきた企画は「NEMU NEMUネムネム」。忙しい毎日、カフェで休みたいが、カフェは話声で休めない。人の目を気にせずに軽く休める場所が欲しい。ネットカフェはおしゃれじゃない。そんなニーズを一気に含めた女性向け休憩スペース企画です。
中村さん「男性はダメなの?僕が使いたい」 受講生「すいません。。女性限定です。なのでベッドやアロマにもこだわっていて、本当の憩いの場として考えてます。」 これはニーズ有りますね。と中村さんから嬉しい一言。

ワークショップ3

続いての企画は「share kitchen」です。今日は一人でご飯は食べたくない。でも3,000円払って外で食べるのはもったいない。そんな一人暮らしの方が対象です。キッチンを借りて自炊して、そこにいる人と食べるというスタイルです。次の企画は「青山農園」。育てて作って食べてみるをテーマに都心で野菜を栽培し、販売し、そこで調理をし食べることができる企画です。電気にはLEDや太陽光発電を使用し、震災などがあった時には自給できるシステムを備えているのもポイントにしていました。その後もいくつか楽しい企画が続き、中村さんも興味津々な中、ワークショップが終了しました。

講評

最後に中村さんからのメッセージ「短時間にも関わらず、びっくりするような企画が出てきてとても楽しかったです。予想していたより優秀な方たちが揃っていてとても楽しく過ごすことができました。こういった形でほぼゼロから考えるのは実際の仕事では多くはないですが、僕はとても好きです。 本当はクライアントから全部指示された方が楽なんですが、きつい方が楽しいですよね。あと今日良かったのはアイデアをアウトプットできたこと。いくらたくさん知識を入れても、アウトプットしなければ、すぐに忘れてしまいます。来るべく時に備えて、インとアウトの機会を逃さずにいてください!」
中村さんありがとうございました!

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