プレックスプログラム レポート

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「過去から紡ぐデザイン」

2012年8月5日(日)

クリエイティブ・ディレクター

石井 大介 氏

Daisuke Ishii

<PROFILE>

国内の大学卒業後、アパレルブランドの立ち上げに参加。その後渡米し、Parsons The New School for Design 修士課程に於いてデザインを学ぶ。ニューヨークの制作会社にて映像・グラフィックの制作に携わり、帰国後日本の教育機関にてデザイン開発業務を担当。現在は、インテリアやアパレル企業などのデザイン・コンサルティングを行っている。
現在、東京デザインプレックス研究所「デザインファンデーション」「デザインインターメディエイト」担当講師。

石井大介氏

第1部:トークショー「過去から紡ぐデザイン」

講義1

まずは自己紹介も兼ねて、人生の半分を海外で過ごしてきた講師から見て、今の日本はどう映っているのか?をお話しいただきます。
「なぜ?日本にはこんなに自動販売機が多いのか?」を皮切りに、国内市場を優先したMD戦略(マーチャンダイジング)の具体例を挙げながら、日本企業の閉塞感を説いていきます。

講義2

続いては、講師が世界的な規模におけるデザイン戦略の成功例としてとり上げたのはご存じ「GUCCI」。ブランドのアイデンティティが浸透されていきながら、セールス的にも成功した例として、その要因を分析・解説していただきました。

第2部:ワークショップ「Luxurizing」

ワークショップ1

実際のワークショップに入る前に、ワークショップのテーマ「Luxurizing」(高級化すること)を解説していきます。
講師の考える「Luxurizing」の代表例を岡本太郎氏「明日の神話」に風刺画を追加したchim↑pomや、ディーター・ラムスとジョナサン・アイブとの関係を取り上げながら、説明していきます。
「Luxurizing」の説明の後は本日のお題の発表。「お年寄り」「傘」「自由テーマ」の3つから選び以下のマニュフェストを元にチームでディスカッション開始です。

ワークショップ2

「Luxurizing manifest」。これに則ってディスカッションしていきます。

  1. 「old standard」を「new standard」へと再生させること。
  2. 資源として無駄になっているものを、現代にアップデートすること
  3. そのものの良さ、特性を可能な限り活かすこと
  4. デザインの独自性だけではなく、それをビジネスへと転換させる知恵をもつこと
  5. 社会の中の価値になりうること。
  6. 現在への即効性よりも、未来へと継続する力を持つこと。
  7. 何より、自分たち自身が楽しめるものであること。

ワークショップ3

各チームに分かれてのディスカッション開始です。受講生は「クリエイティビティ」「コミュニケーション」「ビジネス」という3つの枠組みの中で、
各テーマを考えていきます。 はたしてどんな企画が出てくるのか?講師もアドバイスをしながら楽しそうに各グループを巡回しています。

グループ発表1

ディスカッション時間が終了し、7チームが順々に発表していきます。
一番多かったのは「お年寄り」をテーマにしたチーム。いくつか紹介します。お年寄り限定のソーシャルネットワークその名も「お年寄りSNS」。お年寄りが長年の経験をコンサルタント業として活かす「シルバーコンサルティングカンパニー」。
各地域での子育て支援をお年寄りが行う場を創る。コンビニを使用した「レンタル傘」企画等々、なかなか面白いアイデアが発表されます。

グループ発表2

7チームの発表が全て終了した後は、もっとも良い企画を決める投票を行います。投票の結果、1番に選ばれたのは「移民教育担当者に高齢者を」が選ばれました。その他も秀逸なアイデアがありました。皆さんお疲れ様でした。各チームとも講師の話を踏まえ、しっかりと3つのバランスを捉えた素晴らしい内容でした。

講評

講師からの講評。
「これからの時代は100%を120%ではなく、たとえ80%になっても(利便性が悪くなっても)、その人らしい生き方を提供できる別の新しい価値を創り上げていくのがデザインの一つの役割だと思います。
そんなことを考えながら、皆さんの発表を聞かせていただきました。僕も勉強になりました。」

石井講師ありがとうございました。

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