プレックスプログラム レポート

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「コーズ(生活や社会の課題)をデザインで解決」

2012年6月2日(土)

株式会社グランマ

グランマ

Granma

<PROFILE>

株式会社グランマ。学生時代に世界を放浪し「貧困」という問いに出会った3人の若者により創業された会社。「貧困」を「イマジネーションの枯渇」と定義し、人々が自らの意志で問題を解決できる世界をつくりだすことを目的としている。2010年「世界を変えるデザイン展」を企画し、ジャイプールフットを始め、約60個の世界を変えるデザインを世界各国から集めた展覧会を催す。現在南アジア、東南アジアの12ヵ国を対象に、日本企業の市場開拓、製品開発を支援するリサーチを主な業務としており、世界を飛び回っている。

グランマ

第1部:トークショー「コーズ(生活や社会の課題)をデザインで解決」

講義1

前半はグランマのカタリストである山本さんのお話から。「グランマの生い立ち」「ソーシャル事業としての<世界を変えるデザイン展>」についてご説明いただきます。 

「貧困はイマジネーションの枯渇」「タニンゴトをジブンゴトに近付ける」といったグランマならではのユニークな視点に、みなさん興味津々です。デザイン展で展示されたプロダクトを実際にお持ちいただき、手にとって見させていただきました。

講義2

後半はプレダクトデザイナーである辻さんから「コーズを解決するモノづくり」についてのお話です。

いくつかのプロジェクトを例に、デザインリサーチにおける「仮説構築」→「要求探索」→「仕様検証」の段階を追ったアプローチについてご説明いただきました。プロジェクトを進行するうえで重要な点は、「分野横断的なチーム編成と進め方」「パートナー(将来のユーザー)に対する姿勢」とおっしゃっていました。

質問

お二人の講義が終わると質問コーナーです。

「なぜNPOではなく株式会社として事業を始めたのか」「CSRの観点から社会貢献を目的とした企業と、海外でのマーケット創出を目的にした企業、どちらからの依頼が多いか」といった質問に対し、「NPOと株式会社それぞれの利点」「業種別による企業の傾向」など興味深い回答がなされました。

第2部:ワークショップ「身近なジブンゴト問題の解決策を考える」

ワークショップの説明

トークショーの後は5~6人ごとの計7グループに分かれてワークショップの時間です。

今回は「渋谷の問題と解決策」というお題について、ディスカッションと発表を行います。
グループのメンバーはA~Gのカードによってランダムに決定されました。違うコースの受講生と活動できる貴重な時間とあって、皆さんなんだか楽しそう。

グループディスカッション

前半25分は渋谷の問題点について意見を出し合います。
「ごちゃごちゃしている」「疲れる」など、人や物が多過ぎるイメージが強いようです。 
問題点が出尽くすと、後半20分では挙げられた問題点の内1つに焦点をあて、自分たちなりの解決策を話し合いました。
グランマのお二人も各グループを回ってアドバイスをくださいます。
いいアイデアは生まれたのでしょうか。

グループ発表1

グループディスカッションが終わり、話し合った内容を全体で共有します。「人が多い」「道が分かりにくい」「お金を払わないと座れる場所がない」といった問題に対し、エリアごとに色分けした<渋谷彩り計画>、渋谷の若い女の子を案内人とした<けばけばしいコンシェルジュ>、無料の情報提供空間<たまりタワー創設>などなどユニークな解決策が提案されました。

皆さんの発想力、問題解決能力には驚かされるばかりです。

グループ発表2

<周辺地域の活性化>や、<企業へのモニタリングスペースの提供><ネットワークの形成>など、面白いだけでなく、コミュニティデザインや経済効果まで考えられた提案に、「ぜひ実現してほしい」という関心の声も上がります。
両氏からも「面白い!」「ここをもっとこうしてみたら」と各グループへのコメントをいただきました。<途上国の町、渋谷の町が抱える問題点の差異>という、グランマのお二人ならではのご指摘もあり、大変有意義な講評となりました。

受講生へのメッセージ

辻さん「デザインとはなんだろう。自分はデザインで何ができるのだろう。と日頃から考えていけば、<ソーシャル>に繋がっていくと思います」

山本さん「大切なのは仲間の存在、ソーシャルデザインにおいては対象者と同じポジショニングをとってみることです」

text by 編集&ライティングコース
高坂明日香

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