プロフェッショナルメッセージ

カンナ アキコ Akiko Kanna

グラフィックデザイナー、アートディレクター。主に、コーポレートアイデンティティと印刷物を専門とする。1995年に渡英後、イギリスのカルチャー雑誌「Dazed and Confused」においてエディトリアルデザイナーを務め、その後、コーポレートアイデンティティで有名なデザイン会社Northに入社する。2006年の終わりに、個人事務所設立の為日本に帰国する。以後、イギリスで培ったブランディングの基礎をデザインのベースとして、既存のアイデアにとらわれない、シンプルで意味のあるアプローチを追求している。その他、積極的にエキシビションの企画やオーガナイズ、地域活性化に繋がる実験的活動など、デザインの可能性を追求する試みを同じクリエイティブ精神の仲間と共に活動している。
色んな人の意見を聞いて、学べる環境に飛び込んで。  
私はずっとロンドンで仕事をしていて、5年前に日本に帰って来ました。ロンドンって色んな国のデザイナーが集まる場所だから、1つだけでなくて、10も20も色んなアイデアや考え方が出てくるんですよ。そんな中でデザイナーとして経験が積めた事は、私にとって本当に刺激的で面白かったし、デザイナーとしてのキャリアの中でもとてもプラスになってます。「やって!」と言われたら本気でやれる「本気度」みたいなものが日本人と違う気がします。たくさんのアイデアが出てくる環境だから、自分を出せないとチャンスはものにできないので。
 
学校で通っている間に色んな事を経験し、たくさんの引き出しを作っておくべきです。もちろん社会に出てからも学べることはたくさんあるのですが、個性を引き出す時間を100%費やせるのは学生だからできること。デザイン業界に入ってからいきなりフリーっていうのも悪くないけど、数年は自分とデザインスタイルの似ている会社で経験することも重要だと思うんです。私の場合はブランディングを主にする会社で就職をしたので、クライアントである企業がどのようなプロセスを経て変化していくかはとても興味深かったです。プレゼンの作り方やプロジェクトの進め方など、先輩から学べることは大きいです。あと、ポートフォリオを作る際には、自分の好きなことや興味がある事を課題にして、一つでもでいいから「好き」「興味がある」という気持が伝わるものを作って、自分自身がアピールできる素材があると説得力があっていいですね。
 
いつも強くてポジティブなメッセージを作品を通して伝えたいと思ってます。シンプルで分かりやすく、見てすぐに「なるほどね」っと思わせるような、ダイレクトに見る側に伝わる作品を作っていきたいです。普段から街を歩きながら色んな事を考えるようにしています。かっこいいとか悪いとか、言いたいことは自由に言えるけれど、じゃ自分だったらどうするか?そんな事を考えたりします。常に自分に問いかけて考えることで、外に出れば課題になりそうなことで溢れています。面白いな、っていつも思います。そうすると、思った事が記憶に残るんです。自分の感性をグラフィックに限らず色んな分野に広げていきたいですが、「人の助けになるようなデザイン」もして行きたいですね。例えば、混沌としている区役所のような公共スペースや、人が来ないって困っている田舎街やシャッター街など、その打開策を彼らの目線で問題解決へと導ければ最高ですね。
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